ドラゴンズ荒木雅博の優勝手記を読んで

今季限りでの退任が決まっている中日・落合博満監督(57)率いる
ドラゴンズが監督退任の花道を飾り球団史上初となる連覇を果たした。

その中でも「オレの野球に荒木という選手は絶対に欠かせなかった」と語る
荒木選手の優勝手記がとても感動したのでメモ。(以下荒木雅博選手 優勝手記)

 

監督、ありがとう。優勝して今、すぐに思ったことは監督への感謝の気持ち。
落合監督と出会わなかったら、果たして今の僕があったかどうか。
8年間、野球ってこんなに奥深いんだってことを教えてもらった。
それと、監督の先見の明にはいつも驚かされた。
監督初年度の挨拶が今でも忘れられない。
「オレは今日から面白くない野球をするぞ」
いきなり何言うんだこの人はと思ったけど、今振り返れば、
面白くないってのは勝つことにだけ徹した野球って事だと思う。
一人一芸。監督は一芸に秀でた人間を使うと言った。
03年に規定打席には到達していたけど、僕はレギュラーだなんて思ってなかった。
僕には盗塁があるから、代走要員でベンチには入れてもらえるかなって意識だった。
でも、監督はどんなに調子が悪くても、根気強く使ってくれた。こんなこともあった。
打てない時、監督がこうしてみろと言う。言われたとおりにやったけど、すぐには打てない。
でも、ずっと言われた事を守ってた1カ月後、不思議とヒットが当たり前のように出るようになった。
手っ取り早いアドバイスだってあったと思う。でも、監督はそうしなかった。
選手に頭で理解させて体で覚えさせたものが本当の力。そんな指導が多かった。
去年のコンバートもそう。
「お前、最近ボールを目で追うようになったな。今までは足で追ってたのに。
覚悟して1年半ショートやれ。2年後には戻してやるから」
そういわれて始まったショート転向だった。
勝手が違った。エラーを20個もした。距離感、タイミング、全部がセカンドとは違った。
よく怒られた。この時ばかりは監督を憎んだ。
「オレの右肩が悪いのを知っててショートにしたのはアンタだろ」
あれから1年半。自分で言うのもあれだけど、プレーの質が変わった。
足でボールを追えるようになった。野球人生を変えた1年半だった。
約束の2年がたつ来年、監督はいなくなるんだけど。
監督にはよく怒られたけど、その一方ですごく守ってもらった印象がある。
荒木雅博っていう野球選手の将来を考えて厳しいことを言ってくれてたんだって今は思える。
監督っていつもそう。言葉足らずっていうか、もっと細かく説明してくれよって思ってばかりだったけど、
いつも常人の2個、3個先を読んでた。今年限りで別れるのは正直ツラい。
もし来年、監督がどこかでユニホームを着るのであれば、僕も付いていきたい。
そう思わせる人間。まだまだ学び足りないことあだってある。
最後の花道を飾らせてあげることしか僕にはできない。
落合監督、ありがとう。その思いをこめて、日本一を目指す。

中日ドラゴンズ 荒木雅博

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